当院では患者さまの一番の願いである、『妊娠し、元気な赤ちゃんを出産すること』を実現するために、日々知識のアップデートと技術の研鑽を重ねながら、治療成績を積み上げてきました。
特に胚移植は治療の最終段階であり、施設により成績に差が生じやすいことが指摘されています。移植する胚(受精卵)は、患者さまが大変な思いをされ、得ることができた小さな命です。当院では、胚移植の技術や移植する際の子宮環境の不備により、胚本来の可能性を損ねることがないよう、細心の注意を払い胚移植に臨んでいます。すべての患者さまに対して、模擬移植を行い、万全の準備のもとにベストな胚移植に努めることで、開院以来高い妊娠率を維持しています。
① 凍結融解胚移植あたりの臨床妊娠率※
(2018~2023年)
※臨床妊娠とは、血液検査上で妊娠反応が確認できるばかりでなく、超音波検査で子宮内に胎嚢という袋が確認できる段階まで到達している状態をさします。
①のグラフは、胚移植1回あたりの妊娠率を年齢層別に示したものです。
30代で治療を受けられると、1回の胚移植で半分以上の方が妊娠されていることがわかります。
②移植回数別 累積生産率
(2018~2021年)
※生産率とは、妊娠が継続され、出産に至った方の割合を表すものです。
②のグラフを見ていただくと、めぐみクリニックの患者様が出産できるまでに何回くらいの胚移植を経験されているかがわかります。
どの年齢層においても出産される方の多くが、3回目の胚移植までに妊娠されています。特に 34歳以下の若年層においては、2回の胚移植で8割以上の方が出産に至っています。
当院では移植する胚の優先度を決定するにあたり、タイムラプスで観察した胚の発育過程も参考にしており、こういった情報も、患者様により短い期間で妊娠、出産を実現していただく助けとなっています。